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館シリーズ第7弾。
驚きの4部作です。(ハードカバー版は上下の2部構成のようです。ただし、文庫版は改訂もされているので、読むならば文庫版の方が良いと思います。)
長い。とにかく、長いです。多くの人物が登場し、それぞれのエピソードが展開されるので、読んでいて飽きるものではないのですが、いつまで続くのかと思うくらい長いです。
それにもかかわらず、物語の中には多くの謎が散りばめられ、それぞれにきちんと意味があり、(ほぼ)すべての謎が解き明かされます。長いけれども、次に読み進めたくなる、そんなミステリー小説です。
「暗黒館の殺人」は、ミステリー小説ではあるのですが、同時に、ホラー小説でもあります。人智の及ばない、得体の知れない要素が含まれています。これについては謎解きがされないので、超自然的な不気味さがほどよく組み合わされて、独特の世界観を生み出していると思います。
ところで、この小説は図書館で借りて読んでいるのですが、なんと1巻目だけが借りられていて、2巻から4巻までを先に借りることになりました。なかなか1巻が戻ってこないので、仕方なく2巻から読み始めたところ、そのまま4巻まで読み終えてしまいました…。それほど大きな支障は無かったような気もしますが、あまりオススメはしません。ちゃんと1巻から読みましょう。