裏染天馬シリーズ。「水族館の殺人」の続編ですが、短編集「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」が間に入ります。
図書館で発生した殺人事件を、高校生の裏染天馬が解き明かしていくという物語です。今回の事件は、調査が進むと、容疑者が推理によって次々に排斥されていき、最終的には誰も残らなくなってしまいます。
しかし犯人がいないというわけではなく、最終的には、とある人物が犯人であると明らかになります。この結末は予測していなかったので、ええっと本当に驚きました。推理を聞くと、なるほど確かに、と頷けるのが悔しいところです。すべて、与えられた事実のみから導き出せるようになっています。
裏染家の謎にも迫りつつ、こちらは明らかになっていません。詳しいところを知りたいのですが、この「図書館の殺人」の後、裏染天馬シリーズは続編が出ていません。いつか出るのかな。