健康保険証がマイナンバーカードに移行するということで、いろいろと騒がれています。河野大臣の態度であるとか、やり方に対して様々な意見が飛び交っているようですが、それは印象論でしかなく、なぜマイナンバーカードが必要になるのかという実質論は聞いたことがありません。

紹介したImpressの記事は、従来の医療現場が抱えていた問題点や、マイナンバーカードの導入によって問題点がどのように解決されるのかを、具体的に説明しています。あまりに具体的すぎて、専門知識がない人にとっては、なにがなんだか分からないのではないか? とも思いますが。

とても簡単に言えば、手作業はミスが生じて非効率的だから、デジタル化してミスを減らしましょう、ということです。

政府などは、マイナンバーカードへの移行で、品質の高い医療を受けられるようになる、などと説明していますが、個人的には、マイナンバーカードへの移行をすることで、手作業で行うことによって生じていた無駄なトラブル対処費用がこれだけ削減されて、その分を施設整備などに回すことができるので、より高品質な医療が受けられますよ、という説明にした方が良いのではないかと思います。もっとも、それだけ削減されるならば、医療費を安くするべきではないか、というような議論に行きかねないので、安易に言い出せないという事情もあるような気がしますけれど。

ともかく、健康保険証を紙からマイナンバーカードに移行する必要など無いのではないか、と考えている方は、紹介した記事を一読してみていただきたいと思います。かなり詳しく書かれています(そのため、とても長く、とても難しい内容になっていますが)。