オンラインストレージを使っていますか。
オンラインストレージは、いろいろな場所で仕事をしている人にとっては、とても便利なものになります。インターネットにアクセスできる方法さえ確保してしまえば、どこに行っても、いつも使っているデータにアクセスすることができます。自宅や事務所で、外出用のコンピューターに作業中のデータをコピーしておくという作業が無くなります。コピーをし忘れて、必要なデータが足りずに頭を抱えてしまうようなことも無くなります。
使っていると、データが物理的なデバイスに保存されていることを忘れてしまいそうになりますが、そのようなことはなく、作成したデータは世界のどこかにあるデバイスに書き込まれています。ひとつだけではなく、同じデータが複数あるのが普通です。
そのため、オンラインストレージに書き込まれた情報は、もしどこかのデータセンターが消失したとしても、まるでそのような事実が起こっていないかのように、アクセスし続けることができます。
しかし、韓国の政府機関では、そのような常識が通用しなかったようです。
バッテリー交換時に火災事故が起こり、オンラインストレージの全データが消失してしまったそうです。火災事故が起こるという時点で仰天なのですが。昨今、モバイルバッテリーの火災事故が問題になっていますが、エンドユーザーが使っているような安物機器でしか起こらないと思っていました。まさか、政府の使っている機器で、そのような事故が起こってしまうとは予想外です。
さらに驚きなのが、バックアップが存在しないということ。人間がやることなので、事故はいつか起こります。場合によっては、全てのデータが消えてしまうかもしれません。そのような場合の命綱がバックアップなのです。復旧に時間がかかるとしても、これまで築いてきた機能を取り戻すことができます。バックアップがなければ、取り戻すことはできず、何もない最初の状態からやり直しになってしまいます。
本当に、バックアップは大切です。定期的にバックアップを作成しておらず、この文章を読んでギクッとした方は、今のうちに作成しておきましょう。