事務所内のファイルサーバーには安定性と機能性を両立させる目的でMacを使っていました。
Windows Serverを導入するほどではないため,Windows 8/10よりも,FreeBSDを基としたUNIXシステムであるMacの方が信頼できると判断して導入しています。
また,Macはハードウェアが高品質に作られているため,小さい筐体で静音性・インテリア性・性能を兼ね備えており,評価できます。
しかし,部品点数が多いため,長期運用時の信頼性はどうしても低下してしまいます。
メンテナンスコストを下げようと考える場合,なるべく部品点数が少ないものを使った方が楽になります。
より良い環境をちょくちょく調べていたのですが,Synology社のNASが目に留まりました。
【NASキット】Synology DiskStation DS218j [デュアルコアCPU搭載多機能パーソナルクラウド 2ベイNASキット] CS7088
他のNASと異なるのは,パッケージという形で様々なソフトウェアが追加できることです。
内部ではLinuxが動いており,操作が簡単になるようUIが整備されているとのこと。
パッケージを調べてみると,Synology社が作っているもののほか,Redmineなども見つけました。
これはほとんど,ディスプレイなど余計なものが積まれていないストレージ特化の個人用サーバーです。
同じ型番でもいくつかのモデルがあり,個人ビジネスで使う場合のお勧めはDS218+です。
Synology DiskStation DS218 [クアッドコアCPU搭載多機能パーソナルクラウド 2ベイNASキット] CS7123
こちらは何が優れているかというと,64bit CPUを使っているため,Dockerが利用でき,Redmineなどのシステムを動作させることができるという点です。
また,ファイルシステムにBtrfsを採用しており,スナップショットを簡単に作成できるという点も優秀です。スナップショットを作成すれば,たとえばファイルを全て削除してしまうようなクリティカルミスを起こしてしまっても,最後にスナップショットを撮った時点まで簡単に巻き戻すことができます。また,ファイルシステムレベルでスナップショットがサポートされているため,使用容量も少なくて済みます。スナップショットの作成はNASが用意しているGUIでスケジューリングできます。
かなり高性能なNAS(というよりストレージ用のサーバーマシン)なので,使いこなすにはある程度の知識は必要ですが,一般的に販売されているNASとは比較にならない機能性を備えています。
当たり前ですが,RAID構成による冗長性も備えており,ホットスワップにも対応しているようです(DS218+のみ?)。
事務所のネットワーク外からNASにアクセスすることも容易になるので,オススメです。
注意点として,製品にはハードディスクが付属していません。
購入時は,ハードディスクを最低2台一緒に購入しておきましょう。
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