前回の記事では,MacOS Xにduplicityをインストールするところまで解説しました(解説と言えるほどのことも行っていませんが…)。
 次は,duplicityを使って実際にバックアップを作成してみます。

 しかしその前に,duplicityがナニモノなのか,触れておくことにします。

[su_heading]duplicityとは?[/su_heading]

 dupliticyのホームページにある説明によれば,duplicityは,指定されたディレクトリを暗号化されたtarファイルにし,リモートサーバにアップロードもしくはローカルサーバに保存するユーティリティです。
 librsyncを使っているので,効率的なインクリメンタルバックアップを実現することができます。また,GnuPGにより暗号化するため,バックアップの内容を盗み見られたり,改ざんすることを防ぐことができます。

 様々なリモートサーバをサポートしているのが特徴で,FTPやWebDAVはもちろん,SSHも使えます。OneDriveやDropboxに保存することも可能とのことです。

[su_heading]はじめてのバックアップ[/su_heading]

 バックアップ元のディレクトリと,バックアップ先のURLを指定すれば,duplicityは動作します。
 カレントディレクトリの下にあるdocumentsディレクトリ以下を,同じくカレントディレクトリの下にあるbackupディレクトリ以下にバックアップするとき,以下のように指定します。

duplicity documents file://backup

 バックアップ先の記述方法は,様々なバックアップ先に対応するため,URL形式になっています。
 いずれ,様々なフォーマットについても説明をしていきたいと思っていますが,今のところはローカルストレージのみとしておきます。

 始めて実行するときは,フルバックアップが行われます。
 暗号化に用いるパスフレーズの入力が求められたときは,適当な文字列を入力します。
 先の例で言えば,documents以下のデータがtarファイルにまとめられて,暗号化されたうえで,分割された形式で格納されます。

 次に実行するときは,変更があった部分のみ,差分バックアップが行われます。

 バックアップしたデータを元に戻したいときは,バックアップ先のURLを先に記述します。

duplicity file://backup temp

 このとき,パスフレーズの入力を求められます。バックアップを作成するときに指定したパスフレーズを入力してください。異なっている場合,データを元に戻すことはできません。ちなみに,パスフレーズを知る方法はありませんので,パスフレーズを忘れてしまうと大変なことになります。絶対に忘れないようにしましょう。