法教育とは

 法教育という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

 kotobankによれば,法や司法制度などの基礎にある価値について学び,法的な考え方を身に付けるための教育である,とされています。

 法務省のページによると,学習指導要領が改正され,小学校においては平成23年度から,中学校においては平成24年度から,高等学校においては平成25年度から,法教育の内容の充実が図られることになっているそうです。もっとも,指導要領では具体的な内容については言及されていませんので,実際の教育現場においてどのような変化が生じているのかは分かりません。だとしても,法的なものの考え方というものを子どもたちに教えていかなければならないという意識はあるのでしょう。ここで注意しなければならないのは,法教育は法学と異なるということです。法律の解釈や,知識を身につけることが目標とされているのではありません。法律の根底にある考え方を身につけることが目標になります。

 具体的な例があると分かりやすいと思いますので,千葉県弁護士会における法教育関連の活動を紹介させていただきます。千葉県弁護士会の法教育委員会では,ジュニアロースクールという企画を行っています。中学生を対象として,身近な法的トラブルを題材に,どう考えるべきか,解決すべきかということを考えてもらうものです。毎回題材や役割が変わるのですが,あるときは,刑事弁護人を体験してみようというもので,相手を殴って怪我させてしまったという架空の事件を題材に,刑事弁護人となって当事者(犯人と被害者)から話を聞き,それぞれにどのような事情があるのか,その事情の中でどのような解決を目指すのが良いのか,ということを考えてもらいました。

 法教育は,学習指導要領にも盛り込まれましたが,広く知られているとは言いがたい状況にあります。ここで情報発信をすることで,少しでも法教育についての認知を広げ,子供たちに(もちろん大人たちにも)法的な考え方というものを身に付けてほしいと願っています。