控訴審においても,保釈を請求することは可能です。
 しかし,刑事訴訟法344条に注意しなければなりません。同条は,自由刑の判決宣告後は権利保釈(刑事訴訟法89条)が認められなくなる旨を定めています。そのため,控訴審以降においては,裁量保釈(刑事訴訟法90条)しか認められる余地はありません。
 もっとも,現在の刑事訴訟実務において権利保釈が認められることはほとんどないので(なんで!?と言われても裁判所が認めないのでどうしようもありません…),弁護人からしてみれば状況はほとんど変わりません。逃亡の可能性がないこと(必要があれば証拠隠滅の可能性もないこと),保釈の必要性が高いことを,具体的事実をもとに,分かりやすく裁判所に説明する必要があります。