千葉県弁護士会の法教育委員会では,法教育に関連した自主的な取り組みを行っています。ここでは,それらの取り組みについて,可能な範囲で紹介させていただきます。

 なお,ここに書かれている内容は,すべて個人的な感想や見解であり,千葉県弁護士解放教育委員会とは直接の関係があるわけではありませんので,あらかじめお断りしておきます。

平成25年夏のジュニアロースクール

 平成25年(2013年)7月28日,中学生を対象として,夏のジュニアロースクールが開催されました。

 今回の内容は,民事事件を通して裁判官の仕事を体験してみよう! というものでした。ある婚約者たちの間で行われた金銭の受け渡しについて,はたして貸したものなのか? それとも譲ったものなのか? 証拠書類や当事者本人の証言から考えていきます。

 当事者である(元)婚約者たちは,真っ向から異なった主張をしています。男性は,渡したお金は貸したものだと言い,女性は,渡されたお金はもらったものだと言っています。このイベントは,いったいどちらが正しいのか,という結論を出すことが目的ではありません(各当事者の代理人役はこの目的を忘れて本気で勝ちに行こうとしていましたが…)。ある結論,お金は貸したものであったという認定,あるいは贈与したものであったという認定をしたのであれば,どのような理由でその結論が導かれたのか,その説明をできることが目的なのです。特に,合理的な説明,他人が聞いても「なるほどそれなら仕方ない」と言えるような説明ができるかどうか,そこが一番のポイントです。

 「原告役(Y先生)がチャラいから」とか「被告役(I先生)がキレイだから」とか,そういった個人の主観に基づく不合理な理由で結論を導いた中学生の参加者はいませんでした。皆さん,かくかくしかじかと合理的な理由に基づいて結論を導いておりました。なかには,こうなっているべきなのにこうなっていないのは不自然だ,という緻密な推理を披露してくれた参加者もいました(筆者はかなり感心しました)。

 準備する主催者側で気合いが入りすぎてしまい,かなり難しい教材になってしまいましたが,当日の反応によれば,参加者の皆さんには一生懸命取り組んでいただけたと感じています。

 次回は,冬休みの開催が予定されています。少しでも興味を持っていただけたならば,千葉県弁護士会のホームページに掲載される案内や,各中学校で紹介されるチラシなどをご覧になってくださいませ。

平成26年春のジュニアロースクール

 平成26年(2014年)3月31日,中学生を対象として,春のジュニアロースクールが開催されました。

 今回の内容は,少年事件を通して付添人の仕事を体験してみよう! というものでした。罪を犯した少年(14歳以上20歳未満)に対し,どのようにすれば更生させていくことができるのか,考えるという内容です。

 付添人という特殊なテーマを扱っており,はたしてうまくいくのか,中学生に理解してもらえるのか不安でしたが,比較的身近なテーマだったようで,とても熱心に取り組んでいたようです。あくまでも,付添人は題材にすぎませんので,付添人として良い活動ができたかどうか,はとくに問題にしておりません。少年や周囲の大人の事情をよく考えたうえで,どのような処遇をすることが良いのか,そこを考えることができれば十分だと思っています。